9ヶ月かかった炎上プロジェクトがかわいく見える話
9ヶ月間も手元にあったプロジェクトがついにリリースした。
もはや自分の子供みたいなもんじゃん。と思った。
9ヶ月くらいかかったプロジェクトマジ感動しかない
— ホリアヤ (@Yabre_Kabre) 2015, 10月 30
9ヶ月てもう自分の子供みたいなもんよ。
— ホリアヤ (@Yabre_Kabre) 2015, 10月 30
↑のツイートが今回のエントリを書こうと思ったきっかけ。
同僚や親戚や友達が子供を産んだりしているのをSNSで眺めている内に
自分が携わったサービスも「子供みたいなものだなぁ」と錯覚してきたのでした。
できれば今後もスクスクと成長して欲しいという願いもある。ということでブログを書くことにした。
■9ヶ月前の話
「イベントのアプリを作る」ということで、私は運用ディレクターとしてプロジェクトにぶっこまれたのでした。
既にある程度の機能や構想は固まっていて、後は機能をまとめて設計に落とし込み、開発に着手していく段階とのこと。しかし、まだ運用するものがないため、とりあえずは運用フローをまとめつつも開発ディレクターとして動いていくことに。
私だってディレクターの端くれである。
要件定義を書いたことはあるし、WBSを引いたことだってあるし、アプリのUIも作ってたよ!(ドヤァ
とは言っても、ベンチャーでやってきただけなので、ここまで大人数のプロジェクトは始めてだし、根拠のない自信とともに多くの不安もあった。でもアプリを作りたいという目標地点が一緒であれば、なんとかやっていけるのではないかなぁ。と楽観視していた。
■足りない経験、増える機能
前述の楽観はすぐさま甘い考えだったと気づいた。
始めてだらけのことだし、そもそも今回取り入れるというアジャイル開発をやったことがなかった。プロジェクト管理ツールであるJIRAも初めて使うことに。
経験も知識も浅い、ただのクソディレクターだということを自覚することから始まった…。つらかった。
わからない事をわからないと認め、人に聞き、勉強するしか方法はなかった。
「こんなディレクターがいるから、プロジェクトが上手くいかないんだよ!」
と思う方もいらっしゃったでしょうし、これを読んでる方もそう思うでしょう。
泣いちゃうので、とりあえずそこは石を投げずにいてください。
さらにプロジェクトの本体はどんどん市場想定規模が膨らんでいき、要件から大きく乖離し始めていたのでした。
要求が決まらなければ設計はできない。自分の力不足も相まってモヤモヤとした日々が続いていました。
これを一般的に炎上と言うのでしょう。1ヶ月の間に体制変更が2回あったり、諸々進んでいたもの、作っていたものとオサラバしたりしました。スケジュール組めないし、何より今まで積んできたものや二次的成果物すら一旦崩すこととなるし…。
不甲斐ないなぁという気持ちと共に、「私のせいではない」とどこか俯瞰的に物事を見ていた自分もいました。
スミマセン。
■転換期を迎え、揺れながら進む
話は変わりますが、エンジニアの旦那さんと結婚してよかった事を一つ。
多くの会社や大規模なプロジェクトを経験している彼は的確で、「どんなディレクターが良いか」という相談に乗ってくれ、私が悩んでいたことや、プロジェクトの中の自分の立ち位置について良いアドバイスをいくつもくれたのでした。
職が近い人と結婚するとこんなに話しやすいものか、とメチャクチャ感動したんですよー。Notノロケです。
そんな経緯があり、そのうち「職が近いと相性が良かったり、お互いを理解しやすいのでは……?」と思うようになり、エンジニア男子とデザイナー女子の合コンを開催していみようと思うきっかけとなったのですが、それはまた別のお話。
話が逸れましたが!
炎上し、大きく揺れ動いたプロジェクトも転換期を迎えました。
再度方針が決まり、初期はミニマム機能をリリースし、短い期間でアップデートを加えていくことに。そして方針がガッチリ決まった時点で明らかなリソース不足なのが発覚。全体のスケジュールを引き、人を増やし、てんやわんやしながらもチームは動き始めました。
力不足を嘆いているだけではなく、この頃には開発ディレクターとしてまともに動けるようになったのでした。本を読むだけじゃわからんもんを学びました。
一回りどころか、三回りくらいギュワワー!と成長した気がしますし、雑魚を倒して喜んでた私、今や中堅モンスターを倒せるようになったのではと思います。スライムからばくだん岩を倒せるくらいにはなりましたかね。
プロジェクト開始から体重も三回りくらい増え、最近やっと一回りくらい減りました。どうして忙しいのに体重増えるんだろ。
サービスが目指す世界観が大規模なものとなり、人が一気に増え、モヤモヤは徐々にドキドキに変わっていきました。「とても大きくてスゴイモノをみんなで作るんだ」って気持ち、いいですね。味わえて良かったです。
■みんなの子供、ついにリリース
様々な仕様変更やスケジュールの変更で難産でありつつも、みんなのパワーを集結し、産まれたのが「DMM.E」ちゃんです。あーキャワワ。
イベント情報を集め、みんなの休日を楽しくするためのアプリです。
ここまで、読んだ方、「ウワーステマ記事だー!!」って思うじゃん?まあステマなんですけどね。でももうそれ以上にリリースしたことが嬉しいので許してください。
安心してください。会社の指示ではありませんよ。
サービス自体、産まれたばかりでまだまだ足りていないものやこうして欲しいという機能などあるとあると思います。DMM.Eで検索すると弊社の某なアレが出てきたりしますしね。
是非皆さんホリまでフィードバックをいただけたら嬉しいです(お手やわらかに
サービス擬人化したらこんな感じ
数多くの経験をされている方からすれば「産まれてそのまま終わったプロダクトもある、そんなに甘くない」と、ご指摘をいただくことと思います。
もちろん理解していますが、せっかくみんなで作ったものを最初から諦めのような形で見ることはしたくありません。
というか、それだと面白くないし。
できればより良い方向へ。もっと身近に「イベント」を感じていただけるようになればいいなと。
ただそれだけです。個人的にもイベント開催したり、参加するのは好きなので、自分も使いたいと思えるサービスに成長して欲しいです。
■仕事をする上でだいじなこと
仕事をしていく中でぶち当たった問題いろいろとあった。
今回のプロジェクトで得た学びや気づき、考えをどこかへアウトプットしたいなと思います。もっと細かく体系化し、ドキュメント化したいなー。炎上Nightで登壇とかしようかな。
ホリ面白いやんと思ったら炎上バナシしますんで是非お声かけください(宣伝
リリースしたサービスが子供みたいだ。と書いてきましたが、まだ子供を産んだことはないので、子を持つ気持ちはわかりません。
しかし、不安になったり、力不足を感じたり、ドキドキしたり、誰かに助けられたり。
産まれた後も健やかな成長を祈り、四苦八苦して、みんなで力を注いで成長させる。
そう考えるとプロダクトも何だか子供みたいだなって思ったのでした。
何だか良い感じで締めくくろうとしてる魂胆ミエミエですが、
今後も爆速成長したいと思いますので、ゆる~っと見守っていてください。